どんなに弱くても人は自由に働ける

SNSで流れて来て、なにか今の自分の閉塞感に、少しでも光がさすかもしれないと思って買ってみました。

ミュージシャンと小説家を志し、就職活動をせずNGOに入ったものの、うつ病になり、それを克服して、どん底からパソコン1台で世界を旅しながら稼ぐ生活に到達するまでの苦闘を描いた本です。

面白くて、一気に読めました。

うつ病になって、人と会うのが怖く、劣等感に支配された著者。

クライアントを持ったり、営業活動をしたりすることはできない。仕事仲間を持つこと、仕事の場所に縛られることもできない。

国や企業に縛られず、世界に持ち出せる仕事がしたい。

その方法として著者が選んだのがアフィリエイター。

30代の著者が、20代中頃の自分について書いたものなのに、50代半ばのオッサンが、共感して、なんとなく自分とも近いと思ったりしてしまう。

もう、そこかしこに良いことが書いてあって、270ページの本は付箋だらけになりました。

うんうん。私もそう思う。( えっ? 私はニートなのか? )

ただですね、この本の著者は、弱々しくて、甘っちょろくて、ダメダメな人では全然ないのです。それはもう、ぜんぜん真似のできないような行動力と計画力と集中力の人なのです。

題名は「どんなに弱くても・・・」だけど、著者はぜんぜん強い人なのです。

そこが、この本にすがろうとした読者を突き放すところなのです。

うつ病で自殺未遂までした後の著者は、

中途半端な夢に決着をつけるために、ベースを持ってひとりでバンに乗って日本縦断の旅に出て、路上でベースを弾く。

働く感覚を取り戻すために、旅館でハードな住み込みのバイトをする。

お金がないから大阪のあいりん地区の安宿に半年間住んで、月10万を目標に、ひたすらアフィリエイトのサイトをつくる。

著者は、うつ病を克服するために、望むライフスタイルを実現するために、自ら選択して、計画して、決断して、飛び込んでいきます。

回り道はしたけれど、人とは違う道だけど、力強く、人生をつかみ取って行くのです。

いやいや、無理でしょ。こんなこと出来る人なら、どこででもやって行けますよと言いたくなる。著者と自分を比べて、凹んでしまう本だけど、共感はすごくできます。

引きこもりやニートになった人がもう一度社会に交わるためには何が必要か?
それは本や言葉や活動ではなく、「一人でも生きていける、具体的な力」

ですよね。うーっ。

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